半年とちょっと(近況)

博士課程に入って半年とちょっと。 この1ヶ月ほどは、来年春の学会で発表することにしたのでタイトルを決めたり、相変わらず論文の構成を考えたり。 論文書きは山場をどうにか越えて、淡々と書くフェーズに突入したので、とにかくまとまった時間を確保しないと。 あとは、職場の元同僚としばらくぶりに会う機会が何度かあった。

半年経ってようやく落ち着いたというか、元同僚に会って職場の空気を思い出したのもあってか、改めて、自分が元いた場所から遠く離れた世界に来ているのだなぁという気持ちになっている。 それと同時に、元いた職場に戻る(いちおうそういう約束で休職している)気持ちが離れていくのがどうしようもできなくなっていて、将来どうしよう…と悩む時間も増えてきた。

人生のそれなりに大事な3年間という時間と仕事と貯金を丸々犠牲にしているとはいえ、これまでやりたかったことだけを自由にできる環境は、ここを出たらもう二度と手に入らないだろう。 だからこそ、今やっていることを続けられる場所はどこなのだろうかと、ゆっくり(でも遅すぎないタイミングで)考えていかなきゃと思うのだ。 極論を言ったら、今すぐ仕事を辞めて来年の春に学振DC2に応募するという選択肢だって、あるいはNPOみたいな何かを立ち上げるなり個人事業主として生きていくことだってありえるわけなので。

専業研究者として生きていくならまとまった業績は不可欠で、それにはD2まででどこまで成果を出せるかにかかっていて、それには今の段階から実験や調査のデザインを綿密に練っておかねばならぬ。 専業研究者にならないとしても、がっつりフィールドワークをできるのは来シーズンの1年間のみになるから、今の時期にどれだけいいアイディアが出せるかにかかってる。 そんな感じで、焦る気持ちがじわじわ出ているこのごろである。